作品タイトル :『夢』
大学1回生の制作課題
・画材:油絵具、キャンバス
・サイズ:F100(1620 × 1303mm)
・制作年:2022年 12月
・額装:なし
CONCEPT & STORY :アンリ・ルソーの描く葉を「夢のシンボル」と捉えています。ルソーがパリ植物園での膨大な葉のスケッチをキャンバス上で整理し直し、未知のジャングルを創り出したように、私の脳もまた、記憶の断片を整理し直してひとつの夢を映し出しています。
大学1年目の集大成として制作した本作には、アンリ・ルソーの晩年の絶作と同じ『夢』というタイトルを冠しました。最期に至るまで夢を描き続けたルソーへの対比として、自身の初期作品に同タイトルを刻むことで、彼が生み出した世界の続きを自らが紡ぐという決意を込めています。
画面の中央には溶け出す太陽を配し、左右には「過去」と「未来」を暗示するふたつのゲート(扉)を設けています。様々な時間や次元から集まったモチーフたちが、夢の構造に基づいてひとつの空間へと集約されています。
近年の研究によれば、夢とは連続した映像ではなく、睡眠時に瞬間的に映し出された一コマの「一枚絵」を脳が補完することで認識されていると言います。夢の表現において映像ではなく、あえて静止画である「絵画」を選択すること――それこそが、脳の補完作用の源泉に立ち返り、夢の本質に触れる試みであると考えています。
